片思いかと思っていたのに…
好きな人がいたのですが、あくまで彼は友達。
私はがさつだし、彼の周りには可愛い女の子がたくさんいるし…と諦めていた恋愛でした。 彼と毎日遊ぶのが楽しみで、その時は好きだなあ、っていう気持ちもあったのですが、彼は遊び友達の一人。
私の事をあまり女扱いしないし、私もかわいいことはあまり言えないし、何より遊んでいると楽しいという気持ちはあれどアタックしようなんて余裕はないし…。も私に好意があるからではなく、一緒に遊べるからなのだと思っていたのです。そしてそのままでもいいかな、なんて思っていました。
彼と二人で遊ぶ時もありましたが、彼を含めた複数人で遊ぶことも多かったので、特別扱いされていた感じはしなかったのです。 しかしそんなある日、彼と二人きりで電話をする機会がありました。
二人きりの電話なんてどきどきする…なんて可愛らしいことはなく、いつものように友達のような距離感で話していました。他愛のない話をして、少し遊んで、悩みを聞いて…。
そんな時間はあっという間に過ぎ去り、いつもならば寝ている時間になってしまっていたのです。でも、やっぱり楽しいんですよね。
なかなか電話をきることもできずに、二人で眠気と戦いながら眠いなあ、なんて話していたら、先に寝てしまったのは私の方でした。 しかし実は私はとても眠りが浅く、少しの物音でも起きてしまうことが多いのです。
その日もある物音がして、私は目を覚ましました。それは彼の声。「好きだよ」といつもは聴いたことのないような声で囁く彼の声に、一気に目が覚めてしまいました。もう信じられません!だってずっと私の事はまるで男友達のように扱っていたし、大体そんなそぶりなんて一切見られなかったし…。
混乱しっぱなしでした。私の都合のいい夢なのかもしれないと思ってちらりと電話を見ると、つながっている。
夢じゃない!なんて慌てたものです。
けれど今の聞いてたよ!もう一回!なんていう度胸もなかったので、その時はむにゃむにゃーと寝言で返事をしながら逃げるというなんとも情けのない結果に…。
恥ずかしさで覚えていませんが、たぶん私もーとか、そんなことをむにゃむにゃっといったと思います。まさかそんなことを寝ている間に言われるなんて思いもしなかったので、何も準備ができていなかったのです。 それでも彼は「あの時起きてた?」なんて聞いてきたので、素直に「たまたま起きた」と答えることに。
お互いちょっと恥ずかしいですがその後しっかりした告白を受け、現在も付き合っています。